(一社) 香川県子ども会育成連絡協議会

R2.2.1更新

香子連活動報告


令和元年度 第55回香川県子ども会指導者・育成者研究大会

開催日時:


会場:


日程:








大会テーマ:



体験報告:

令和2年1月19日(日) 9:30~15:30 
(9:00開場)

香川県教育会館・ミューズホール
高松市西宝町2丁目6番40号 TEL 087-833-0013

9:00 ~ 9:30 受 付
9:30 ~ 9:50 開 会 式
9:50 ~ 10:30 表 彰 式
10:30 ~ 12:00 体験報告
12:00 ~ 13:00 昼 食
13:00 ~ 15:20 分 科 会
15:20 ~ 15:30 閉 会 式


子どもの子どもによる子どものための
子ども会をめざして
~任そう 促そう 見守ろう~

「ジュニア・リーダーと防災・減災について考えよう」
~中国・四国地区子ども会ジュニア・リーダー研修会に参加して~
進行:香川県子ども会専門委員 野郷 光宏

大会全体報告

●子ども会活動に功績があった方に、県教育長感謝状をはじめ、表彰状が授与されました。

●県内3名のジュニア・リーダーが、ゲームやクイズをして会場を盛り上げてくれました。

分科会報告

【第1分科会】第35回 香川県子ども会議 -被表彰優良子ども会の 子どもたちのステージ発表-

【坂出市】 坂出市子ども会育成連絡協議会
瀬戸内国際芸術祭の開催地となった沙弥島で、親子おてつ隊として活動。手作りの万葉の衣装で登場した「ちびっこガイド隊」は、沙弥島の歴史や文化を子どもたちの言葉でしっかりと発表しました。また、抹茶のお接待をするために、親子で布を藍染めし茶屋を建てたり、茶器を手作りしたりと、貴重な体験活動を発表しました。
【観音寺市】 柞田小学校区八丁子ども会
ひまわりの種まきや鳴門金時芋の苗植え・収穫など、年間を通じた多様な活動を子ども達が声を合わせて発表する姿に、子ども会が居場所になっていると強く伝わってきました。また、復活した八丁太鼓台の神輿を子ども達が担ぐ姿は大変迫力があり、会場は感動に包まれました。
【土庄町】 土庄町子ども会育成連絡協議会
体力づくりや交流を目的とした子どもフェスティバルは、個人で参加できるようなイベントにし、子どもの人数が減少する中でも参加しやすく記憶に残るイベントを実施されています。子ども会研究大会では、各単位子ども会の活動を報告し、課題や解決策を共有するなど、工夫した運営を発表しました。
【さぬき市】 志度小学校区子ども会
地元を代表する祭り「志度の祭り」への参加活動を中心に発表しました。祭りには子どもから育成者までみんなで参加します。写真のスライドショーからは子どもたちも大役を務める様子がうかがえ、祭りを肌で感じ取ることで心に残る体験となっています。祭りでつながる地域の輪を強く感じました。
【善通寺市】 竜川校区子ども会
伝統的な校区親善相撲大会へ出場し、毎年優秀な成績を修めています。実際に相撲の練習を披露し、力強く迫力満点でした。大会前の練習には、同じ地区の中学生が指導に参加したり、高学年が低学年の指導をしたりと、学年を超えた絆を深め、子ども会のあるべき姿を見ることができました。
【高松市】 仏生山校区子ども会育成連絡協議会
リーダー講習会は50年を超える伝統行事では、大学生ボランティアと一緒にカレー作りやキャンドルサービスなど、魅力たっぷりの体験を共有することで、かけがえのない絆が生まれます。また、育成者はおそろいのジャンバーを着用し、子どもたちだけでなく育成者も団結して楽しく活動している様子が伝わりました。
【質疑応答】

Q:ステージ発表に練習は、いつごろからどのようにしましたか。

A:11月末頃から週に2回1時間半ほど。必ず遊ぶ時間も取り楽しく練習しました。

Q:子ども会への新たな加入の呼びかけはしていますか。

A:任意加入だが、なかなか参加できない人へも同じように接し、加入者全員が輪になれるように努めています。
A:チラシの配布します。
A:新入生のクラスを回り周知します。またPTA総会で周知や、地域コミュニティの祭りでバザーを出してPRしています。

【助言】 香子連専門委員 木村 勝美
子ども会の異年齢交流は生きた道徳の勉強になります。近年ゲーム依存が問題視されており、ゲームの中に自分の居場所を作っているようですが、子ども会が居場所になればいいのではないでしょうか。
発表では、その地域でしかできない活動内容が多くあり、そのような地域に根差した子ども会活動が地域愛を育みます。また体験活動を共有することで、想像し共感できるようになり心が育ちます。子ども達は今日発表したことを一生忘れないでしょう。

【第2分科会】令和元年度第2回ジュニア・リーダー会議







『ジュニア・リーダーのためのコミュニケーションワークショップ』


講師:坂出市シニア・リーダー 角田真里奈
助言者:香子連専門委員 杉本秀樹
参加者:31名

目標:コミュニケーションスキルを身につける
① グループ協議の進め方
② 周りの意見のまとめ方
③ 自分の意見の伝え方

Ⅰ タイムスケジュール

13:00 講師紹介・グループ編成
13:10 グループ協議①
13:40 グループごと振り返り
13:50 全体発表(協議の内容・反省点など共有)
14:00 講師アドバイス
13:10 グループ協議②
13:40 グループごと振り返り
13:50 全体発表(協議の内容・反省点など共有)
15:10 まとめ

Ⅱ 内容

ジュニア(シニア)リーダー…6人ずつの2グループで協議
大人の参加者…協議を観察し、グループごとの振り返りに参加

◎グループ協議①『ジュニア・リーダーとは?』
「子どもたちのお手本」、「大人と子どものパイプ役」など、それぞれのグループで様々な意見が飛び交う。協議後は、「たくさん意見が出た」、「役割を決めておくべきだった」など振り返った。

◎講師アドバイス
・初めて会った人たちで話し合いをする際、①役割を最初に決めるとスムーズ、②自己紹介のアイスブレイクを意識すると話しやすくなる
・『KJ法』(付箋など小さな紙を使って、バラバラに存在している思い付きを整理していくもの)を上手に活用する方法について

◎グループ協議②『私たちはこんなジュニア・リーダーになります!』
講師のアドバイスを生かし、役割分担とKJ法を実践。1回目の協議に比べスムーズに意見がまとまっていった。協議後は、「みんなの積極性が増した」、「時間を意識して進めたが、時間内に意見をまとめるのは難しかった」など、様々な振り返りがあった。

◎まとめ
・今日の学びを地元に持ち帰り、話し合いの中でいろんな意見を引っ張り出せるように
・相手の行動の「意図」や「経緯」まで考えられる人になろう

【第3分科会】指導者・育成者部会 子どもたちの安心・安全のために子ども会のあり方を考えよう

①「寒川小学校での取り組みについて」 河内 直人 氏 (さぬき市立寒川小学校長)

寒川小学校で年間を通じて実施している様々な訓練等について紹介。時代の変化とともに安心・安全のために取り組むべきことが増えており、火災や不審者、自然災害時等の訓練に加え、健康面への対応としてゲーム・ネット依存に関する講演も新たに実施。
一方、学校外で事故や災害に直面したとき、訓練を活かせるかは学校で教えることは難しく、子ども会や自治会と連携した地域防災のあり方を検討する必要があると提言を受けた。
子ども会は「学校教育では教えられない、体験できないことが経験できる場」であると考えており、大切な役割を担っている。

②「市内子ども会の防災活動」 坂出市子ども会育成連絡協議会

8地区中4地区で防災活動に関する取組を行っているが、全体的な課題として自治会との連携といった地域間の繋がりが無い状況にある地区が多くあるとのこと。
加茂地区では2017年から防災キャンプを実施しており、継続していく中で自治会が補助金や食事の準備などの協力してくれるようになったとのこと。また東部地区では、自治会主導のもと学校・子ども会を含めた防災活動が実施されている。
各地区の組織力が低下するなかで、子ども会と自治会間の交流や連携できる活動を実施していくことを検討していくとのこと。

③意見交換

全体を通しての意見・感想を参加者全員から述べてもらった。
『地域の人に子どもの存在を認識してもらう行動が必要と感じた。』 『子どものために親が率先して自治会に関わっていく必要があると感じた。』など、参加者の多くが日常的に地域とかかわることを意識するとの意見・感想が多かった。なかには、『子ども会を脱会する気持ちでいたが、この会に参加して子どものためだけでなく、自分のためにも続けていこうと思えた。』という感想もあった。
最後に、子どもの安心・安全のためには、学校・子ども会・自治会(地域)の連携が不可欠であり、学校ではできないことを家庭や地域(子ども会・自治会)で協力していくことが大切であることを共有した。


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